祝・総長交代
憐れな「年寄り」と化したかつての日大君主・瀬在氏
 今月から小嶋勝衛総長を頂点とする新体制がスタートした。3期目には暴君とまで言われた瀬在幸安元総長体制が崩壊したことは、「驕る平家は久しからず」の典型例といえよう。

 そのことを冷静な目は常に感じていたようだが、イエスマンで固めた瀬在元総長の耳には届かなかった。あれほど歴史が教えている筈なのに、総長に就く程の立派な学者でも、その見識に迷ってしまうのだから、人間とは真に愚かなものである。

 しかも最後の1年間はひどかった。3期9年で終ることは周知の事実の筈なのに時期総長選に加担して、相手側陣営を倒す為に怪文書を出したり、週刊誌まで出張らせて挙句の果ては禁じ手ともいえる相手方闘将の位を剥奪し自宅待機命令まで出すという荒技まで使って往生際の悪さを露呈したのだ。

 しかし余りの一方的な非常識さと強引さに中立的な立場を取っていた者まで覚醒させてしまったのだろう。野崎の不正と勘違い横暴を追及してきた当紙の姿勢は正鵠を得ていたことが証明された訳である。

 いやこれからである。瀬在体制が残した不正の数々をこれから徹底究明せねばならないのである。日大始まって以来ともいうべき総長に実弾が送りつけられた事件まで発生した。主婦の友跡地売買に関しては疑惑が多くある。丸山実常務に関しても関係者から横領疑惑が出ている。

 当紙に対しても「6億が払われた」から始まって、3億、1億、一番安いので5,000万円という噂がある。しかしこれが噂の域を超えていて関西方面の暴力団からは1億円が定説になっているし、フリーライターの岩崎定夢氏は敬天記事で5,000万円、「暗黒の日大王国」は3,000万円と尤もらしく言うし、地方新聞協会の会長でさえ某席で「敬天さんも1億貰ったとか3億貰ったとか噂はあるけどそんなに楽じゃないと思いますよ」と言ってたが、1億も3億も貰えば正直言って楽ですよ。

 この場合「そんなに楽じゃないと思いますよ」と言う言葉より、1億か3億か敬天は貰っているという噂を信じているなぁーという感じの印象が強かったのである。だから臨席していた某氏がすかさず「全然そんな事はないですよ」と否定してくれたのである。

 
 瀬在汚染 徹底追及
野崎君への制裁はもうそこまで迫ってきている?
 日大に当局の捜査が入った、という噂はよく聞くが途中頓挫なのかどうかしらないが一向に進展がない。瀬在体制任期中、犯罪に匹敵する不正が行われたことは明白で、この際、徹底的に追及されなければなるまい。

 追及するにあたっては第三者的機関、或いは公訴権のある捜査機関が入らなければ本当の答えは出てこないだろう。

 当紙も当初はちょっと思い上がった野崎に拳骨を3つ、4つ加えるつもりの参加であったが、どんどん情報が入ってくる中で、ジャーナリストとしての正義に目覚め、徹底糾弾に参戦していったのである。

 しかし外からの糾弾には限度がある。全く知らない第三者的教職員やOBに知らせ、覚醒したり啓蒙したりまでは運動できるが、捜査権をもつ機関が入らない限り、当人達は必ずと言っていいほど「事実無根」と主張する。

 糾弾の主張を認めればその体制の崩壊を意味することになる訳だから致し方ないことかも知れないが、それにしても最近の長たる者、潔さのない者が多すぎる。不正を暴かれた時点で腹を切る武士道精神はないのかね。

 当紙は野崎糾弾の先陣を切って不正を追及したが故あって休筆した。しかしそのことがよからぬ輩に「金銭的解決」と噂の口実を与えてしまった。まぁ、そういう事には慣れているので反論することもなかったが体制が変わったこの機会に真相を解明して欲しいものである。

 当紙は日本主義政治運動新聞である。時に中庸の立場から、時に右翼陣営からしかも是々非々で物事を判断する。だから自民党に籍を置く者を叩くこともあるし、共産党を誉めることもある。しかし基本は大同団結して「御国の為」である。国賊を討ち、天の敵を叩くのである。

 
 憐れな末路

 今回の新体制の論功行賞を一人挙げるとするなら、それは間違いなく田中英寿先生だろう。前体制の理不尽な四面楚歌の中、不屈の闘志で戦い抜き日大の体育会系の顔として強力な求心力が最後まで崩れなかったこと、の一語に尽きよう。しかも途中、日本歯科医師連盟の臼田会長(日大校友会会長)が逮捕されるというアクシデントがありながらも良く乗り越えたものである。御立派。

 部外者でも、中にはもう早速論功行賞に授かった果報者もいるそうだが、当紙が審査員なら間違いなく大住隆明氏だろう。氏の瀬在体制に対する対決姿勢(特に野崎に対して)は凄まじく、表向きには法的制裁や当局からの圧力、裏からは闇社会からの切り崩し、途中、大変な場面もあったがそれらに屈せず、最後まで戦い抜いたのは立派。是非新体制では大住氏の名誉回復を図ってあげるべきである。

 また創価学会ジャーナリスト坂口義弘氏が執筆した「暗黒の日大王国」が出版されたにも拘らず、店頭に出回る前に抹殺された事件も解明されるべきだ。この事実は文部科学省にも報告されたらしいが、政治的に握りつぶされたのか、その後の報は聞こえてこない。もしこれが大学当局からの依頼で握りつぶされたのなら、創価学会の藤原弘達出版妨害事件以来の大事件に発展するだろう。ぜひこの件も解明して貰いたいものだ。

 理事会も通さずに総長と野崎だけが年間2億円のボディガード費を使ったことも、主婦の友跡地の売買の経緯から鹿島建設が落札したいきさつ等、前体制が説明責任を果さなければいけない話は山程ある。

 野崎や丸山が先走った、或いは秘密裏に動いた不正が多々あるのも事実であるが、瀬在氏もその体制トップとして逃れられない責任はあるだろう。今後真実が明かされるに従って瀬在幸安氏の勲一等が増々遠ざかって行くことが残念だ。昨日まで媚を売り、ヨイショしていた者まで去っていくのであるから政権を失った者の末路は真に憐れである。

 
 OBを激怒させちゃまずいよ
 何よりも瀬在体制の終焉はOBを無視した事に尽きるだろう。一見OBは終った人達の集団で何の力も無いように見える。確かに順風満帆の時はそうである。だがみんな母校を愛し誇りを持っている。だからここ一番の大事には一致団結して「風」を起すのだ。

 現役の教職員は体制側と直接的な利害関係を持っている為、動きにくい。しかも一票のない人達は体制に対して不満があっても何をどう行動していいのかさえわからない(というより大半は自分に関係ないと動かない場合が多い)。しかしOBは、辞めた当初こそ力を削がれ大学に距離を置くが、しがらみから解き放たれ自由に発言できる立場に立ち、しかも現役の時には感じなかった愛校心がより強く芽生えるのである。

 普段は動かないOBも今回だけは激怒した。日本歯科医師会前会長臼田貞夫氏の1億円政治献金事件も野崎側のリークだといわれている。田中英寿監督のスポンサーと勘違いし、その力を削ぐ為にやったと思われる。だが田中氏は一切動かなかった。

 その理由は「走り回っているのは野崎であっても、野崎の一存で判断できる事項ではない」との深い読みがあって、学内にあっては当然議論・反論は当たり前であるが、自分達が担いだ神輿を放り出すわけには行かないと、外からの瀬在氏批判には頑なに反対した。総長批判はイコール日大批判に繋がり、大学のイメージダウンになるという読みである。

 今回は一方的な野崎側の攻撃に忍の一字で耐え抜いた田中氏に対して、OBが田中氏姿勢を評価すると共に野崎側の態度を「天にツバする行為」と動き出した結果である。

 
 本紙対策費一体誰が…
あらゆる不正渦巻くカザルスホール(千代田区神田駿河台1-6)
 その中心は森山憲一先生だった。未だに求心力を持つ森山先生は自ら長幼の序を大切にする人だからこそ他人が立ててくれるし、またついてもくるのだろう。

 森山先生は常々瀬在元総長の「権力集中は危い」と訴えられていた。その意見が的中したのである。

 当紙は前体制批判というより、野崎・丸山を代表とする違法に大学の利益を貪った連中を糾弾していたが、休筆した段階で相当な額(平均すると3億円)が当紙に渡されたと噂されて迷惑している。実際、日大関係者やその周辺者からいろんな話が来たのは事実だが、誰も話だけで1円の金も持って来なかった。

 考えてみれば一銭の金も動かない、というのは不思議な話で、依頼者だってタダでは頼まないだろう。考えられることはいくつかある。日大関係者の誰かがネコババしているのか。途中、仲介に入ったものが少しづつ、いや大胆にピンハネしていって、当紙に辿り着くまでに無くなってしまったのか。

 いや最初から当紙をネタに日大関係者が懐に入れた事も考えられる。野崎君真実を教えてよ。ぜひ新執行部におかれましてはこの辺の調査も徹底的にお願いしたいものであります。
(つづく)

 
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