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錚々たる顔ぶれ | ||
ガーナ大統領との食事会に声が掛かった。ガーナがアフリカ大陸にある一つの国だということは知っているが他には何も知らない。ニュー大谷ホテルのゴールデンスパという所で10月26日(土)AM11時集合とのこと。だいたいニューオオタニで食事をするなんていうのは生れてこの方、3回ぐらいしか経験の無い筆者である。先ずは着て行く物から考えねばならない。普段、作務衣やナッパ服しか着たことがない筆者であるが外国の大統領に会う一世一代のチャンスである。ここはやっぱり渋目に日本の伝統美である着物を着て、アッと驚ろかすのも一考かと考えたが、昔着物着て歩いてる時帯が解けたのを知らず歩巾がだんだん広くなってゆくのを「歩き慣れたから」と思い、後ろを振り向いたら帯を3mも引きずってあと一巻きで全部落ちる寸前だったのを思い出した。まずい。それに大統領の面前で緊張の余り足が縺れて転び大統領の食事を零してしまったら大変なことになる。何んといっても相手は大統領である。まかり間違っても粗相があってはならぬ。もし筆者の粗相が原因で日本対ガーナの戦争が起るかも知れない。ガーナにはまだ核はないかもしれないが槍や弓なら無数にあるような気がする。日曜日の学校の運動場に槍が落ちても大丈夫だろうが、三社祭りや博多どんたく祭りの際中に空から槍が降ってきたら大変なことになる。まずい。やっぱり相当に心して掛からないといけない。 そこで年に3回ぐらいしか着ない背広をタンスの奥から引っ張り出して陰干しアイロン掛けから始め、3本しかないネクタイの中から一番背広に合いそうなのを選び、カビの生えた革靴にワセリンを塗って磨き当日を待ったのである。 やっぱり主催は朝堂院総裁だった。厳選されし三十数名の招待者の中に筆者が知っているのは件の3名の他に総裁の子息松浦大助社長、青竜会渡辺会長、国会タイムス五味武会長、世界格闘技団体連盟伊達治一郎理事長、勝手連光永勇会長、(株)轍白川雅人社長、日本大学薬科学部事務局長白川龍美先生、月刊ジャパニーズ代表中井日冠氏等であった。またガーナからはジョン・アジェクム・クフォー大統領を筆頭に、上級大臣兼経済チーム議長ジョセフ・ヘンリー・メンサ氏、大使兼大統領秘書官ダニエル・コフォー・オセイ氏、在日全権特命大使バフォー・アジェベゥワ氏、大統領特別補佐官ガブリエル・ヌケティア氏、催典局長アーサー氏、スペシャルアドバイザーニッキー・ウィルソン氏、ガーナ政府特別顧問ケー・ティー・ウィルソン氏が出席。 |
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ODAの支出先 | ||
「クフォー大統領と初めて会ったのは六年前、その時は英国で大学教授を務めていた。いつか大統領になって自国民に裕福な生活をさせたい。アフリカを代表する国に育てたい、という熱い夢を語っていた。 話を聞きながら、この男なら必ず大統領になるだろう、という確信めいたものを私は感じた。なぜなら、話す言葉の一つ一つに誠実さがあり、何よりも目に力があった。その時の彼は質実剛健、清廉潔白、日本人が忘れてしまった侍の精神を彼は確実に持っていた。私は『大統領になってまた私に会いに来てください』と言って別れたが、本当に大統領になって帰って来た。人は偉くなったら昔の恩人を忘れがちであるが、クフォー大統領は国賓としての仕事を終え真っ先に駆けつけてくれた。忘恩の輩が増える中、クフォー大統領のように恩義、忠義を忘れないようなリーダーを持った国民は真に幸せである。20世紀はナショナリズムの時代でしたが、21世紀はグローバリズムの時代です。世界が一つになって手を握り助け合うことが大事です。これからガーナは飛躍的に発展を遂げることでしょう。本日は歓迎会に出席下さいまして真に有難うございました。」 表向き日本ガーナ開発協会主催となっているが、プライベートとはいえ大統領からのお誘いとは恐れいった。続いてガーナ大統領の言葉。 いや〜ッ、謙虚だねぇー。どこかの国のふんぞり返って文句ばかり言いながら結局金を貰っていく姑息な輩とは雲泥の差だね。こういう大統領のいる国なら、頼まれなくてもワンサカODAを出したいね。そうね筆者がODA担当なら100億円、いや300億円出しちゃおーかな。え〜い今直ぐ500億円出しましょう。とこうなるところだけど、現実はアフリカということで大変なんだろうな。反日思想を持った国々にODA資金を何千億出すより親しみのある友好国へODA資金を出してあげた方がどれだけ有意義か政府の皆さんよ〜く考えてね。 |
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