本流直系存在せず
自称「直系」「七代目」
高島龍照こと高橋照生
 初回から前回まで一貫して“高島易断はタロット占いとか四柱推命と同じ、単なる占いの1ジャンルである。タロット占い総本部や四柱推命総本家がないのと同じで本来なら「高島易断総本部」なんてのもありえない”という事を説明してきた。

 しかし、各・高島易断占い会社(占い館)には、それぞれの占い館の○代目館長みたいな者がいることもまた事実である。

 もちろん、

 「本物の高島嘉右衛門後継者は絶対に存在しない。といっても誰かが高島易断総本部○○館の十代目と名乗る事は問題ない。しかし、それはあくまで高島嘉右衛門と無関係の、単なる占い館後継者としての十代目館長という意味においてである。

 何故なら高島易断は、商いの看板ではなく嘉右衛門の記した書籍名であり、嘉右衛門は占いを商売にする事は絶対に許さず、後継者も一切作らなかった。

 故に、『本流・直系の高島易断』などと名乗らなければギリギリ嘘とはいえないが、名乗ればそれはインチキになる」

 という事は繰り返し強調しておきたい。

 
 自称直系疑うべし
高島龍峰氏
 その点でいうと、たまに昼の中途半端な時間帯にテレビに出ている高島龍照氏という人物は胡散臭い。現在彼が代表に就任している高島易断総本部神聖館サイトには、以下のプロフィールが記載されている。

 「初代高島呑象(=高島嘉右衛門)の意思を受け継いだ、二代目高島呑象二世が高島易断神聖館を創設し、各年代を経て現在『七代目会長』である高島龍照が歴史と伝統を受け継いでいます。また易学の始祖である太昊伏羲を祭った日本で唯一の高島神社もあります。

 最近、高島(高嶋)易断という名前を名乗ってお寺とか、自分勝手に祭壇を作っているまやかし的易断が多々見受けられます。世の中には本物もあり偽者もあります。高島易断神聖館は初代高島呑象の唯一の直系です」

 とのたまっている。これは大嘘である。後に詳しく述べるが、五代目・名波元一氏までは繋がっているがその名波氏が事情あって五代目を高島龍峰氏に返上しているのだ。

 
 他人が創った組織なのに…

 龍峰氏が今も現役で「四代目」を名乗っているのに途中がなくて突然七代目はないだろう。どちらかが嘘をついていることになる。

 静岡市に建立されている高島神社は、間違いなく高島龍峰氏が建立したもので「高島易断」という名を世に知らしめたのも間違いなく龍峰氏である。今から30年程前「易ブーム」に乗って、政界、財界、芸能界と龍峰ブームが起き、一躍「高島易断」の名が売れたのである。いわゆる中興の祖という活躍である。そこから高島易断の乱立が始まったのである。

 高島嘉右衛門と一切関係ないのに「唯一の直系」、「自分以外は偽物」と謳う図々しさには呆れるが、この辺は「高島商法」で荒稼ぎする者にとっては、テキヤのタンカ・口上と同じで身に染みついた口癖になってしまっているものだからしょうがない、としよう。

 しかし、七代も続いてないのに七代目と謳ったり、自分が棚ボタで「神聖館」を手に入れた経緯を“各年代を経て〜歴史と伝統を受け継いで”と、自分に都合よく、小綺麗にまとめてしまうのは如何なものだろうか?

 
 名波氏
総本家・総本部の高島暦、中身はほぼ同じ
 事情を知らない方の為に以下に龍照氏就任以前の神聖館事情をダイジェストで紹介する。

 この高島易断総本部神聖館(静岡市)という法人自体は、高島龍峰氏が昭和54年に設立した(氏は現在、高島易断総本家として営業している)。この龍峰氏も三代目だか四代目だかと名乗っていた。

 しかし金銭トラブル対策のため平成2年、この法人や全ての財産を、偽装離婚した妻トモエ名義にした。会長の座は、信頼できる部下だった名波元一氏に譲った。ところが、後継した名波氏が奇しくも五代目の地位を龍峰氏に返上し、神聖館を去る事になった。これには二つの理由が考えられる。

 
 息子の為
名波浩選手
 一つ目は、息子さんの為である。名波氏の息子さんの名は“名波浩(ななみひろし)”という。えっ、と思う読者もいるだろう。ジュビロ磐田所属の有名Jリーガーなのだ。

 名波氏は息子さんがJリーグで生きていく道を選んだ時、未練はあったが「高島易断総本部神聖館」の会長という座を龍峰氏に返上した。更に、兄弟づきあいしていたヤクザとの「盃」も返す事にした。広域暴力団と結んでいた兄弟盃・舎弟盃を返上したのだ。高島易断商法でシノぐ者達にとってはヤクザとの盃は不可欠だと先月号で述べたが、名波氏は、息子の為にそのしがらみを断ち切ったわけだ。

 もう一つの理由としては高島龍峰氏の元妻・トモエと、その内縁の夫・風間氏が地元のヤクザを使ってゆさぶりをかけていた事による、とも言われている。もし、自分がこの役をおりないと神聖館の実権掌握を狙う二人にヤクザを使って何をされるかわからない。

 自分だけならまだしも、もし攻撃が息子にまで及んだら、息子の栄光を将来に亘って失わせる事にもなりかねない。名波氏は過去のつきあいから「悪党は弱い所から攻めてくる」という事を経験則で知っている。息子だけは巻き込みたくないという、親としての本能がそうさせたのだろう。

 
 被害は続く

 さて、この様に他人が汗水たらして作り上げた儲け(善悪は兎も角)のシステムを棚ボタ式に易々と手に入れた龍照氏と風間氏。

 それもこれも龍峰氏の元妻・トモエの存在があってこそ今の自分達があるというのに、そんなことは歯牙にもかけず、シンガポールで女を買い漁っているらしい。それでも金を使いきれないくらい、高島易断商法の儲けは「ボロい」ということだ。

 視聴率は低いとはいえ、龍峰氏の作ったマスコミ地盤を元に、そこそこテレビ露出している龍照氏が今後も莫大な資本をかけ「格安運命鑑定・新聞折込作戦」を展開し続ければ、今後もこのような女遊びに耽り続ける事は可能である。

 そして、それに比例して神聖館の集客率というか被害率というか…その数字も上がり続ける事であろう。
  つづく

 
左上に色んな病名があるが、まさか「治る」と言いたいのだろうか…?2000円で?糖尿病が?
 
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