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石膏ボードを不法投棄 | ||
石膏ボードと言えば、軽くて丈夫で遮音性や耐火性にも優れており、様々な建築物に用いられている建材である。しかしこういった廃材を棄てると環境への悪影響を及ぼす可能性が高いため、廃材の中でも石膏ボードやアスベストといった有害物を取り除いた上で廃棄する、という事が義務付けられている。 さて、そんなメーカー側の弛まぬ努力を知ってか知らずか、石膏ボードを不法投棄している処理業者がいた。本稿で連載三回目となる(株)北総技研だ(以下「北総」)。 それでは画面下の資料をご覧いただきたい。これは平成13年5月28日に千葉県から下された、産業廃棄物処分業許可の証明書(の1ページ目)だ。 そこで、上の写真をご覧いただきたい。件の処分場(銚子市)は前記五品目を棄てる場所であって積み込む場所では無いはずだが、何やらダンプカーに積まれている。どことなく異様な光景である。 実は山一商事は、以前から石膏ボードの混じった廃棄物を投棄しており、そのことが海匝支庁(かいそうしちょう=県の出先機関)による展開検査で発覚したため、ダンプカーに積み込んで持ち帰ったのだ。 |
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100-30=? | ||
山一商事によると、同社が投棄した分だけでも、石膏ボードを含んだ廃棄物の量は実にダンプカー100台分を数えるという。 ところが、海匝支庁の指導に基づいて同社が持ち帰った量は、僅かダンプカー30台分だというのだ。即ち70台分の石膏ボードを含む廃棄物が、現在でもこの地中に埋まっていることになる。海匝支庁(県)は何をやっているのか。小学生でも出来る100引く30の計算が出来ないのか。 そもそも北総は、平成13年7月頃から施設の無断設計変更を行い、場内ヒューム管の両サイドを深堀して、その深堀した土砂を農家にきゃく土として売り付けるという行為を行っていた。また同年8月頃から、産廃物の上に覆土をひいて行政の検査を受けた後、その覆土を剥がして更に産廃物を埋め込むなどの行為にも及んでいた。 しかしこれらの行為が、同年10月に行われた千葉県、銚子市、海匝支庁による合同の立ち入り調査で判明し、5ヶ月間の搬入停止指導、1ヶ月間の事業停止処分を受けたのである。 北総は、それから1年も経たない内にまたもや不法な投棄を行い、或いは排出業者(山一商事他)に行わせていたのである。 |
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