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思考回路は幼児レベル | ||
北総の志村が、高田松国(高栄社長)に対し、産廃処理施設設置許可証を示しながら「ここまでやっとの思いでやってきたが、もう限界だ。ここから先のことは自分達の手には負えないので、何とか仕上げて高栄さんで営業してもらえないか」と事業の話を持ちかけたのだ。 その当時、既に高栄は産業廃棄物処理業に携わっていた。社員には産業廃棄物の講習に通った者もいて、同事業に精通してきた。 平成11年8月26日、高栄は北総技研と、下記掲載の契約を結ぶに至った。 即ちこの契約の趣旨は、北総技研が設置を進めてきた施設を、営業許可を以って高栄に譲渡し、高栄がこれを運営するということである。 同契約書2頁には、第4条(権利譲渡代金)として「権利譲渡価格は上記第2条の許可番号J―ロ―設―1、埋立容量13万7,875m3に対し、1立米当り3千円を乗じた金額の合計4億1,362万円也とする」と謳われている。この「約束事」に基づいて高栄は、同金額を適正に支払った。 それにも拘わらず北総技研は、同施設を明渡さず不当に居座り続け、数々の不正な行為に及んでいるのである。 また、同じく契約書二頁の第6条には(違約、協定解除)として「本協定は、甲、乙共に正当なる理由なくして一方的に解除はできない」と謳われている。 北総技研は「正当なる理由なくして一方的に解除はできない」と契約書に謳いながらも「1m33,000円ではチョッと安すぎた。もっとカネくれなきゃイヤだ」と言わんばかりに、譲渡金額の吊り上げという不当な理由に基づいて契約を一方的に破棄しようとしたのである。 |
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数々の契約違反 | ||
平成12年12月20日工事が完了。平成13年5月28日には産廃処分業の許可(設置の許可とは別。処分業の許可)が千葉県から下され、いよいよ営業も間近となった。 結局、同年6月20日から数回に亘り、処分場の営業について最終的な話し合いを行った北総技研と高栄は、処分場内の管理及び産廃処理業を北総技研が、そして産廃の収集営業及び売上の管理を高栄が、それぞれ責任を持って行うことで合意し、施設場内の全経費(1ヶ月=1,000万円)は高栄が支払うこととなった。 一般的感覚から見ると、高栄側の「お人好し」加減に対して込み上げて来るもどかしさを禁じ得ないが、我が国の外交に例えるならば、相手はロシア、いや、北朝鮮並みのしたたかな国家(企業)である。その交渉は、なかなか口で言うほど簡単ではなかろう。 搬入開始直後の7月中旬頃、高栄が契約していない排出業者の車両が処分場に現れた。契約内容を無視した北総技研が、他の排出業者と勝手に契約を結んでいたのだ。その台数は日に日に増えていき、すぐに10台を越える数になった。 そして本紙先月号でも報じた通り、北総技研は同年8月頃から、処分場の廃棄物をサンドイッチ工法(廃棄物と覆土を交互に積み重ねて行政のチェックを欺く方法)によって不法に投棄していたことが同年10月に行われた千葉県、銚子市合同の立ち入り調査で判明し、5ヶ月間の搬入停止指導、1ヶ月間の事業停止処分を受けたのである。 本紙がこのことを報じた翌月の今月8日、右上に掲載の記事が読売新聞にて報じられた。ご覧のようにこの問題は、環境へも悪影響を及ぼし、自治体をも巻き込んだ訴訟問題にまで発展している。 |
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辻本清美と同じ言い訳 | ||
北総に言わせると、銚子市では産業廃棄物の不法投棄が全国一と言われるぐらい多いらしくそんな奴等に比べたら少しぐらい違反をしても、ちゃんと許可を取って最終処分場を経営している自分達の方がどれ程ましか、我々を取り締まるぐらいなら、不法投棄業者を取り締まれ。不法投棄は違反だから摘発や逮捕、取り締まりが必要だが、許認可を貰ってる我々には行政指導で対処すべきだろう、というのが、どうも言い分らしい。なるほど共産党社長の考えそうな屁理屈だ。 地元の市民運動家達も、「彼等は金を要求に来たがそれを蹴ったのでああいう運動を始めた」(=常務取締役志村一の話)と言われたら形無しである。 ところでさっきの屁理屈だけど、許認可を持っていようが、いまいが、日本国憲法や法律を犯せば小さかろうが大きかろうが日本では犯罪というし、予め決められた量や種類を越えればこれもやはり違反である。許認可を貰った時点ではまじめだった北総も金銭面での苦渋を強いられ次から次への借金取りに毒されだんだん心がすれからしになって、度重なる違反も意に介さなくなったのだろう。 これには“トリック”がある。嵩比重という奴だ。例えばゴミ袋みたいに嵩ばる物でも押し付ければいくらでも小さくなる。だから10tの許可を貰っていればその4、5倍の廃棄も可能となる。もっと悪質にやろうとすれば、そのゴミ山を「くい打ち機」で上から打てば底はいくらでも沈んでいく。10倍だって可能ということになる。或いはペンキというのは濡れてる時は油類らしいが乾けばプラスチック類に分けられるという。こういうことを悪用する業者も出てくるのだ。だから行政の厳しい監視が必要なのだ。 初めは最初の出資者に感激し感謝の念を持って接していた北総もゴミブローカー達の入れ知恵に知識が肥えてゴミ量が、4、5倍になるなら、最初に投資してくれた人の出資金は4・5分の1になる。それならあと4、5倍の金を集めても良い、という考えに変わってきたのだろう。一般社会では二重、三重に契約すれば一見サギのように見えるこの件もゴミ屋ならではのトリックと言えよう。これも日本人が昔から大事にしてきた筈の「恥の文化」の忘却の一端であろう。 |
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これが業務協定契約書だ。(株)北総技研という企業には「約束」という概念が無いのだろうか? |
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